鶴齢 Years Bottle 2023

◆生産者資料
創業より300余年の青木酒造は、400年へ向けてYears Bottle規格を実施しています。
漫画家やアーティストに商品ラベル用の画を描いていただき、年に一回商品発売するという内容です。
日本の伝統文化がぎっしりと詰まった日本酒と現代の芸術作品の融合がより新しい日本文化を高めることが目的です。
第4弾の2023年は、鉛筆画家である寺崎百合子氏の代表作である、「Wells Cathedral Library」をラベルにいたしました。

▼お酒について
イヤーズボトル2023より希少酒造好適米である「雄町」を、例年よりもさらに高精白である40％まで磨き、純米大吟醸酒に仕込みました。その後「鶴齢の雪室」にて貯蔵管理を行い仕上げています。雄町のもつ特有な奥深い旨味と心地よい酸味が後味のキレを演出する純米大吟醸酒です。

▼画家 寺崎百合子氏
米国ハワイ州立大学アーツ・アンド・サイエンス学部学士課程卒業。文化庁芸術家在外研修員として、英国オックスフォードに滞在。
ゆっくりとした時間の積層。画家、寺崎百合子氏の描く鉛筆画は、何度も何度も黒船を重ねるごとで浮かび上がる精緻な時の流れを表現しています。また、モチーフとなった「ウェルズ大聖堂」に所蔵されている「博物誌」などの書物は、連綿と継がれる言霊と人の想いが凝縮しているものです。
寺崎氏は「階段」や「暗闇」など、未知の世界を黒鉛筆のみで幾重にも線を重ね表現します。寺崎氏は未知のもの、異質なものと隣り合わせの暮らしこそ、私たちの生活を豊かにする大切なものと考えています。
雪深く、厳しい環境下で丁寧に酒造りを続けている青木酒造は、そんな寺崎氏の仕事と巡る時間を慈しむためにイヤーズボトル2023を作成しました。