【今週の日本ワイン入荷情報】

【今週の日本ワイン入荷情報】

今週の入荷情報をまとめて紹介!


生産者:カーブドッチ
生産地:新潟 / 新潟市

『あなぐま 2022』
750ml 3,850円(税込)

優しい飲み口と旨味がギュッと詰まった液体。

どうぶつシリーズは醸造家掛川の趣味にはしったワイン達。そのため通常のカーブドッチワインとは味わいが少し異なります。自園で収穫したぶどうを原料に、優しく体に染み入るようなワインを目指して造りました。

2022年のあなぐまは限りなく赤に近いロゼ造り。優しい飲み口と旨みがギュッと詰まった密度の高い液体を目指して造りました。
自社の砂質のサンジョベーゼとプチベルドを原料にしました。
雨が多く厳しい年だったこの年はサンジョベーゼのマセラシオン期間を3日に留め、柔らかなニュアンスを造り、その代わりにプチベルドで赤のニュアンスを付け足しました。
鮮やかなルビー色でサワーチェリーのような華やかな香りがあり、わずかに感じる火薬のような黒いニュアンスがアクセントになっています。
味わいはいつも通りスルスル飲める優しさ。
初日はクリーンな美味しさを、2日目はほんの少しブレットが顔を出して複雑味が加わります。
個人的には断然2日目がおススメです。今のところ豆のニュアンスは感じません。
(生産者資料より)



生産者:キヨワインズ
生産地:新潟 / 新潟市

『フィジー デラウェア FAF/GR 2022』
750ml×2 6,600円(税込)

同じぶどう、同じ造り、同じ人。違うのは場所だけ。
"蔵の味"がわかるセット!

この2つのワインは、全く同じ圃場のブドウを使って、同時に2箇所の醸造所で、全く同じレシピで造ったワインになります。ワインの味わいを左右する要素として、僕が一番大きな影響を及ぼすと思っているのは酵母です。
ワインを発酵させる酵母(特に培養酵母を使わない場合)は発酵の最初から最後までに数百、数千という種類の酵母が次から次へとバトンタッチして、もしくは並行して働いていると考える人がいます。僕もそう思っている一人で、特に発酵途中で空気中から加わる、その醸造場に浮遊する特有の酵母(いわゆる蔵付酵母)の影響が大きいと考えています。
「その蔵 (ワイナリー)の「味」と表現することがありますが、これはまさしくその蔵特有の酵母が作り出しているものだと 僕は思います。 しかしながら、この蔵付酵母だけの味の違いを知ることは先ず不可能でした。 そもそも、蔵が違えば造り手が違う、造り方が違う、 ブドウが違う。ワインは造り手で語ろうという趣きがあるのも、それだけ造り手の個性がワインに出てしまうからだと思います。 僕もその通りだと思っています。 ですが、僕の「間借り醸造」と呼んでいるスタイルで、 2年前から2つの醸 造場でワイン造りをやらせていただいているこの環境でなら、この、醸造場が違うだけのワイン が造れるかもしれないと考えました。 僕自身も、この蔵付酵母だけの違いが知りたくて、知りたくて、そうしてチャレンジしてみたのが今回のこの2つのワインになります。
このチャレンジをやらせてくれた「Fattoria AL FIORE」さんと「GRAPE REPUBLIC」さんの2社に深い感謝を述べたいと思います。本当にありがとうございます。
使ったブドウは山形県上山市にある「いわせ農園」さんのデラウェアになります。8月末に収穫後それぞれのワイナリーに運び込んで、冷蔵庫で冷却しておきました。仕込み開始時は作業量的に時間の制約があるので、仕込み開始がGRの方が2日遅くなっています。僕は発酵開始の際にスターターやブースターと呼ばれる酒母を仕込み毎に事前に作っておいて、それを添加します。

今回の酒母は2箇所分を同時に収穫して、いわせ農園内で手で破砕して起こしました。ですので、 発酵の起点となる酵母も一緒と言えます。 仕込みに使ったタンクも、オープン型の樹脂のタンクで同じ型、サイズのものを使いました。発酵開始後のワイン管理の作業のやり方も全く同じやり方で、毎日2箇所を往復して同日中に同じ作業を行いました。ワイナリー内のタンク設置環境は少々違いました。GRは建屋内の温度が一定 (20度以下)の場所で管理したのに対し、FAFは温度管理をされていない自然な温度変化のある場所で発酵させました(FAFにも定温管理できる環境はありますが、今回はその場所は使いませんでした)。発酵環境の違いもその蔵の特徴と捉えていいのではないかと考えての理由でもあります。アルコール発酵の終了は遅く始めたGRの方が6日早く完了しました。発酵完了後はあえてラッキングしてから再度オリが落ち着くのを待ちました。その後、10/10 (FAF)、10/24 (GR)にボトリング。発酵完了からボトリングまでの熟成の日数はGRの方が20日ほど長いですが、これに意味はありません。単純に作業日の確保の問題です。そこまで味の違いに影響は無いと考えられます。ボトリングの際に、瓶内二次発酵分のジュースを入れましたが、これも全く同じデラウェアのジュースを使ってボトリングを行いました。
こうやって出来上がった2つのワインですが、 残念なことに片方が狙った通りに発砲しませんで した。 原因はいろいろと考えられますが、 僕の力不足に他なりません。 蔵付酵母のみの味わいの違いを感じる以前に、全く性格の違うワインになってしまい悔しい限りです。今思えば、なぜ「Fizzy (発泡性)」にしようとしたのか。ワイナリーの違いだけにフォーカスすればスティルで よかったじゃ無いかと、 悔やんでも悔やみきれません。 悔しいやら恥ずかしいやらで、何と言ってリリースしようかとも考えましたが、そのまま正直にリリースすることにいたしました。ただ、片方はしっかりと発砲し、片方は残糖を感じるというアタックの先には、やはりワイナ リーの違いだけで出る香りや味わいの違いが確かに感じられます。それでいて同じブドウを使っていることの味わいの共通点も感じられます。さらには、「Fattoria AL FIORE」さんとも「GRAPE REPUBLIC」さんとも違う、KIYO wines のワインとしての“らしさ”も感じられるのではないかと思います。こんな訳ありのワインですが、日本ワインラバーの皆さんに、この2つを同時にグラスに注いで、ああでもない、こうでもない、と言って飲み比べていただくことを願っています。

山形県上山市産のデラウェア100%使用。収穫後除梗して1日半ほど低温環境でスキンコンタクト。バルーン型のプレス機にて、3時間ほどのプログラムでプレス。ジュースを1日冷却してラッキングしてからオープン型の樹脂タンクに入れ、ブースター(酒母)を添加して発酵開始。発酵終了後ラッキングして静置。およそ1ヶ月後、再度ラッキングしてから、瓶内二次発酵に必要な糖分としてデラウェアのジュースを加えボトリング。約12ヶ月の瓶内熟成を経てリリース。
(生産者資料より)




生産者:レ・ヴァン・ヴィヴァン
生産地:長野県 東御市

『夜行性 2022』
750ml 3,410円(税込)

ぶどうとりんごをMIXしたワイン!果実感に加え、ほんのり苦みも根菜系に合う。

品種:スチューベン(山形県産)、巨峰(上田市産)、秋映、シナノスイート、シナノゴールド、紅玉、サンふじ(JA購入リンゴ、東御市産)

醸造:野生酵母、アンセストラル製法、亜硫酸無添加、無補糖、無補酸、無濾過、無清澄、デゴルジュマン済

▼特徴
空圧式のメンブレンプレス機にてスチューベンと巨峰をホールバンチプレス。
・JAから購入したリンゴを破砕・搾汁してブドウ果汁とブレンド。
・品種構成はブドウ71.1%、リンゴ28.9%
・密閉型のプラスチックタンクにて野生酵母で発酵が始まるのを待つ。デブルバージュは行わず、発酵を促す加温も行わない。
・約10日でアルコール発酵が始まり、2週間後に味の均一化を図るため開放型のステンレスタンクに一つに移して発酵を継続させる。
・仕込み始めてから約3週間後に発酵の終盤で瓶詰め。アンセストラル製法で(瓶内1次発酵)で辛口に仕上げる。
・瓶内で7ヶ月熟成後、澱を取り除くためのデゴルジュマンを行い、甘さの調節も行わない。
・仕込みから瓶詰まで一切の亜硫酸は添加をしておらず、無濾過、無清澄。
・今年はブドウ果汁が7割と多めになっているのでよりエレガントな仕上がり。金柑、和梨(豊水、幸水)、白い花、ジンジャー等が感じ取れる。
やや高めの温度の方が複雑味や心地よい苦みが出てくる。また、熟成させることで更に旨味、厚みが増すことを期待できる。これからの季節に合わせやすい一本。
(生産者資料より)



生産者:ファットリア・アルフィオーレ
生産地:宮城県

『hana 2022』
750ml 3,500円(税込)

ファットリア・アルフィオーレのNECOシリーズです。
チャーミングな果実味のあるhana。家族や仲間と一緒にワイワイと!家庭料理にも合う!

ネコシリーズの中でも、よりチャーミングな果実味と酸を持ち合わせているHana。スチューベンを醸し発酵すると、さくらんぼのような可愛らしい甘酸っぱい味わいに仕上がります。そこに毎年セパージュや品種は変わりますが、ワイン用葡萄品種を合わせることで、飲みやすいだけではなく、ワインとしての骨格や、複雑味を持たせて仕込んでおります。
2022ビンテージは Rosso でお馴染みの大野さんのメルローと混醸、1 週間後にプレス。そのまま発酵を終了させ、一度のおり引き後にステンレスタンクにて密閉。その後、5か月間の熟成を経てボトリング、さらに 6 か月間瓶内熟成を経てリリース。
風間さんのスチューベンは、一度に全てを収穫せず、まずはブランドノワールで使用する早摘みで30%、次に木の負担を軽くしてあげた状態で完熟を待って50%、最後に残したポテンシャルのある葡萄だけを、さらに、さらに追熟させて収穫した葡萄が、このハナになります。
毎年少しずつ、一緒に考えていただきながら、どんな年でも葡萄を進化させながら、育ててくださる農家さんには、本当に感謝しかありません。私たちはその葡萄を、一緒に管理のお手伝いもさせていただきながら、葡萄をワインというカタチにして、みなさまにお届けることが喜びでしかありません。まだまだ至らない点だらけですが、年々より良いワインを目指して参ります。

・味わい さくらんぼ/すもも/ハーブ/スパイス
・シーン 家族や仲間と一緒に、わいわいと楽しみながら、食事と合わせて
・温度帯 13-17°C
・グラス 小さめの気軽なワイングラス
・お料理 日本の家庭料理(特に野菜の煮物・塩麹などを使った焼き魚や豚肉・鶏肉料理など)
・飲み頃 今~2025年
・飲みきり 抜栓から一週間程度
※上記はリリース時点での一例です。皆様の想像を膨らませながら、思い思いに楽しんでいただければ幸いです。
(生産者資料より)



『Bucci 2022』
750ml 4,000円(税込)

ファットリア・アルフィオーレのNECOシリーズです。
品があり、しなやかな赤。黒スグリやクローブの香り。優しく2週間ほどゆったりと楽しめます。

2021年からお付き合いさせていただいている、上山南部ワインぶどう部会の設立者のお一人であり、元会長の鈴木 昌人さんのベイリーAで仕込んだブッチ。物腰が柔らかなお人柄ですが、畑で葡萄を見つめる真剣な眼差しと、静かに熱く語ってくださる姿は、私たちも鈴木さんの期待に応えたいと胸が熱くなります。上山南部ワインぶどう組合のみなさんは、とても意識が高く、素晴らしい仕立てをしていらっしゃいますが、その中でも一際鈴木さんのベイリーA の一文字短梢仕立てはお見事です。
2021年のブッチを飲んで頂いた方は、もはや説明の必要がないくらいの素晴らしいベイリーAでしたが、2年目となった2022年は、上山地域での遅霜や雹の影響、熟期の日照不足もあって、2021年のような完熟までは持って行けませんでした。
しかしながら、果実味溢れる凝縮感とはいかなくても、早い段階から飲み頃を迎えることができる、エレガントで、伸びやかな酸、穏やかなタンニンを備えた、とてもバランスの良い仕上がりになっております。
2か月間以上の醸し後にプレスし、ステンレスタンクで6か月間寝かせた後、バリックで3か月寝かせています。

・味わい 黒すぐり/バニラ/クローブ/ブラックペッパー
・シーン 家族や仲間で自宅のお料理と合わせてのんびりと/お気に入りのレストラン
・温度帯 15-20°C
・グラス ブルゴーニュ型の中くらいのワイングラス
・お料理 日本の家庭料理(肉じゃがや揚げ出し豆腐など)/牛のロースト/ブリーチーズなど
・飲み頃 今~2028 年
・飲みきり 抜栓から二週間程度
※上記はリリース時点での一例です。皆様の想像を膨らませながら、思い思いに楽しんでいただければ幸いです。
(生産者資料より)

ブログに戻る