クラシック仙禽 雄町

看板商品の一つである雄町。時間の経過とともに味わいが増していく「雄町」は、その旺盛な発酵力を軟水の力でやわらげ、適度な酸でコーティングすることによって大味にならないようにコントロールしました。これは、モダンシリーズと同様の考え方です。
雄町米はその性格上、晩稲の品種であるがゆえに夏を過ぎると甘味が強く増し、甘ダレすることが多く見受けられるため、意図的に抑え付けてコントロールしていきます。さらに生酛造りであるがゆえ、雄町米にとって生酛の仕込みはより味が出やすくなります。昨年よりもさらにアミノ酸を減らし、爽やかなクリア感を一番大切に、そして重心の軽さを狙い、しかしながら雄町米の艶やかさを最後に少し表現しています。
今季から生酛の酒母段階で、乳酸菌をしっかり死滅させ、フレッシュでプチプチとした味わいに仕上がりました。

▼テイスティングコメント
フレッシュ感を発散する、透き通った果実を連想させる香り。『みずみずしい』 という表現が当てはまるほど、果実をしぼったかのような、爽やかなフレーバー。マスカットやバナナを彷彿とさせます。
味わいも透明感溢れ、やさしい酸味と控えめな甘味が心地よく。その奥に落ち着いた輪郭のあるミネラル感。口に含むと調和のとれた酸味と甘味が口いっぱいに広がり、円熟したあまずっぱさが心地よく広がります。ライトでジューシー。キラキラした酸が踊っています。

（生産者資料より）

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