誰そ彼 渡る舟 -たそがれ-
誰そ彼 渡る舟 -たそがれ-
商品名:誰そ彼 渡る舟 -たそがれ- 生産者:越後伝衛門 生産地:新潟 / 新潟市 酒米:渡船6号 特定名称:非公開 アルコール度数:16% 保存方法:要冷蔵 |
越後伝衛門の新作が登場!
新潟ではおそらく誰もトライしていない「渡船」を使用した日本酒。
上品な香りに旨み甘み、酸や渋が加わることで後味は綺麗です。
なんとも言えない飲みやすさが真髄の伝衛門!ぜひ。
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▼テイスティングコメント
常温にて
上立ち香:穏やかながらブドウの香り、白百合
含み:デキストリンを含んだテクスチャ。入口はやや甘を含んだ酸と渋。奥から白玉粉と新緑
含み香:乏しい
中盤域:中程度の奥行、立体感うすい。コメ由来のミネラリーあり、硬いタッチ、コメの力強さ
終盤域:乳酸ニュアンス
余韻域:飲み続けていくとジワジワと渋が舌にくる
▼ラベルと名前の由来
「渡舟(6号)」という酒米やその来歴から、まず連想したのが「ノアの箱舟(創世記6章~)」でした。
40日に渡る航海(醪日数と似ている!)によって大災害を逃れたという流れを追い、オリーブをくわえた鳩、荒波(大洪水)などをモチーフに、今回も同い年の切り絵作家、下村優介さんにお願いしました。マストには全ラベルに共通のヴェシカパイシスを入れてもらいました。
渡舟は正体不明の酒米として有名であり、一説には九州から来た雄町だろうと云われていますが(命名は「舟を渡ってきたこと」に由来すると云われています)、触った感じ、やはり雄町とは別物の印象を受けました。
とにかくコメがでかい笑。50%磨いてもデカい!で、麹が作りにくい!いうことを聞かない、苦労した米です。
この「正体不明」や「未知」「謎めいた」感じを、誰そ彼(たそかれ、「黄昏」の語源です)として表現しました。
黄昏はまた、ひとつの盛りが過ぎた、などネガティブな意味も含みますが、そこを「渡って=乗り越えて」いく舟を描くことで、再挑戦、新天地、心機一転、などポジティブへの好転を期待して名付けました。
また、陽が落ちる(黄昏時になる)時間の経過をグラデーションで表現することにより、「熟成」を暗示するようにしています。
当初、渡舟は熟成させてから出す計画でした。なんとなく、そんな印象を受けていたためです。 意外にも早出しできるコメ(味)だったので、寝かす用と早出し用とを作ろうと思っています。
当然ながら、上述のノアの箱舟(長い時間の航海)とも掛かっています。結果、長ったらしい名前になり申し訳ないのですが、通称「たそがれ」あるいは(そのまま)「わたりぶね」として親しんでいただけましたら幸いです。
これからの門出や新天地に向けて、あるいは困難に立ち向かう際の景気付けとしてもご活用いただけましたら幸いです。
(生産者資料より)
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