生産者:マリア・ウント・セップ・ムスター
生産地:オーストリア / シュタイヤーマルク
醸造所は急斜面のぶどう畑と、森に囲まれた丘の上にある。斜面の下に向かって並ぶ、栗材の支柱の間の約1.8mの高さに渡された、一本の針金からぶどうの枝葉がわさわさと垂れ下がる独特の仕立て方で、年間降水量約1000mmを超えるこの地方に向いた伝統的な栽培手法だと、オーナーのセップ・ムスターは言う。
彼の両親が約300年前からそこにあった、約10haのぶどう畑と建物を購入したのは1978年のこと。クロスター・ノイブルクの醸造学校を卒業した1990年から実家で働き始めたムスターは、1994年に自動車事故で生死の境をさまよう体験をして人生観が変わった。生きることの意味を考えるようになり、1998年に休暇で妻とともに訪れたインドで、ニュージーランド出身のビオディナミのコンサルタント、ペーター・プロクターのセミナーに参加して感銘をうけ、2003年にデメターに加盟した。そして醸造も2003年産から樽熟成期間を20~24ヵ月に伸ばし、ワインが自然に調和に至るまで見守るようになった。亜硫酸無添加で発酵・熟成の微生物的プロセスを完了するために、健全で生命力に富んだぶどうを収穫することが何よりも大切なのだという。圧搾後の清澄も瓶詰め前のフィルターがけもおこなわない。果汁から何かを取り去ることは、ワインの調和を乱すからだ。亜硫酸塩は基本的に添加しないが、「もしかすると10mg/Lくらい、添加した方が良いかもしれない」という感じがしたときは添加する。栽培品種はソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ、ツヴァイゲルト。土壌は主にオポーク。美味しいかどうかよりも、飲んだ人の昔の記憶が蘇えるようなワインを目指しているという。
各キュヴェはそれぞれの、畑の個性、ブドウや醸造の特徴毎の名前を冠する。
オーポク:この地域特有の石灰と粘土シルトで、このワイナリーの土壌は基本的にはオーポク土壌に属する。樹齢の若いブドウが使用される。
グラーフ:この農場が昔から地元で「グラーフ」と呼ばれていたことにちなむワイン名。オーポクシリーズより、樹齢が高いゆえの気品を持ち合わせる。
スガミネック:斜面の上の方にあり、アルプスからの風があたる冷涼な区画。粘土層も薄く、石の多い純粋なオーポクの区画。「スガミネック」はスラブ語の「石の多い地」に由来する。樹齢も高く、葉の茂る時期になると、土壌の違いは一目瞭然で、スガミネックの畑の葉はより明るい色をしている。
(インポーター資料より抜粋)
「ツヴァイゲルト フォム・オーポク 2020」
750ml 6,050円(税込)
▼畑
品種:ツヴァイゲルト100%
植樹:1983年
位置:標高430~450m、東向き、畑の下部1/3に位置する急こう配の箇所
土壌:粘土シルト
▼醸造
手作業で収穫、除梗
木桶(容量約2900L)でマセレーション発酵
圧搾後、木樽(容量約225L)で約23ヵ月間熟成
▼備考
植樹されたのは1983年と、温暖化がはじまる以前、この地域で赤ワインが珍しかった頃のこと。近年の温暖化で、赤ワインの質はどこも向上しているが、この地の冷涼さが繊細で複雑な個性に寄与している。
グラーフ・ツヴァイゲルトと同じ畑で樹齢も同じだが、こちらは粘土質の重く石の少ない土壌の区画で、樹勢が強く果粒が大きく収量が多い(約3000~4000kg/ha)ため、素直な味わいのワインとなる。醸造手法は同じ。
2015VTからZweigelt vom Opokに名称変更。
(インポーター資料より抜粋)
「ロゼ フォム・オーポク 2021」
750ml 6,050円(税込)
▼畑
品種:ツヴァイゲルト主体、ブラウフレンキッシュ、ブラウアー・ヴィルトバッハー
植樹:1983年
位置:標高430~450m、東向き、斜面の下部
土壌:粘土質シルト
▼醸造
手作業で収穫、除梗
木樽(容量約225L、約20年間使われた古樽)で醗酵
約10ヵ月後に澱引きし、木樽(容量約225L)で約14ヵ月間熟成
▼備考
植樹されたのは1983年と、温暖化がはじまる以前、この地域で赤ワインが珍しかった頃のこと。近年の温暖化で、赤ワインの質はどこも向上しているが、この地の冷涼さが繊細で複雑な個性に寄与している。果実の完熟が難しかった2014年に実験的に造られてから、毎年醸造されるようになった。
(インポーター資料より抜粋)
「グレーフィン 2019」
750ml 8,030円(税込)
▼畑
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
植樹:2002年
位置:標高430~480m、南・東向き、畑の中腹に位置する急こう配の箇所
土壌:石灰、粘土シルト、オーポクよりも岩石が多い
▼醸造
手作業で収穫、約80%を除梗
木桶(容量約2400L)で約3週間マセレーション発酵
木樽(容量約1200~2400L)で約23ヵ月間熟成
▼備考
白ブドウをマセレーション発酵したいわゆるオレンジワインだが、グレーフィンはマセレーション期間が2~4週間と、エアデよりも短い。アロマティックかつ繊細でしなやか。
(インポーター資料より抜粋)
「グラーフ ソーヴィニョン 2019」
750ml 8,360円(税込)
▼畑
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
植樹:1984年
位置:南西・南・南東向き、畑の中腹に位置する急こう配の箇所
土壌:石灰と粘土シルト、オーポクよりも岩石が多い
▼醸造
手作業で収穫、除梗、圧搾
木樽(容量約225~1800L)で醗酵
約10ヵ月後に澱引きし、木樽(容量約225~1800L)で約23ヵ月間熟成
▼備考
「伯爵」を意味するドイツ語で、セップの農場を地元の人たちが昔から「グラーフ」と呼んでいたことにちなむワイン名。土壌はオーポク・シリーズと共通だが、グラーフ・シリーズは樹齢が高く、深みと落ち着きを備えている。
(インポーター資料より抜粋)
「スガミネック 2018」
750ml 12,650円(税込)
※ご注文の際はお電話・メール等にて承ります。
▼畑
品種:ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ
植樹:1984~1986年
位置:標高430~470m
土壌:石灰質を含む粘土に近いシルト質の泥灰岩を含むオーポクの岩石土壌
▼醸造
手作業で収穫、除梗
木樽(容量約1200L)で醗酵
木樽(容量約225L)で約23ヵ月間熟成
▼備考
スガミネックSgamineggは「石の多い地面」を意味するスラブ語に由来する言葉。土壌はオーポクだが、斜面の上方にあるので、アルプスから吹き降ろす冷風にさらされている。この痩せた土壌に深く張った根と風が、複雑なアロマをもたらしている。
(インポーター資料より抜粋)
「ソーヴィニョン フォム オーポク 2021」
750ml 6,270円(税込)
▼畑
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
植樹:2002年
位置:標高430~450m、畑の下部1/3に位置する急こう配の箇所
土壌:粘土シルト
▼醸造
手作業で収穫、除梗、圧搾
木樽(容量約1200Lと約2400L)で醗酵
約10ヵ月後に澱引きし、木樽(容量約1200Lと2400L)で約12ヵ月間熟成
▼備考
この地域特有の石灰質土壌「オーポク」土壌で栽培される、主に樹齢20年以下の若いブドウ樹の収穫を使ったワインが「オーポク」シリーズ。フレッシュなアロマが持ち味で、天と地をあらわすエチケットの色調にも反映されている。
(インポーター資料より抜粋)
「ヴェルシュリースリング フォム オーポク 2021」
750ml 6,050円(税込)
▼畑
品種:ヴェルシュリースリング100%
植樹:2001年
位置:標高430~460m、東向き
土壌:石灰、粘土シルト
▼醸造
手作業で収穫、除梗、圧搾
木樽(容量約1200Lと2400L)で醗酵
約10ヵ月後に澱引きし、木樽(容量約1200L)で約12ヵ月間熟成
▼備考
この地域特有の石灰質土壌「オーポク」土壌で栽培される、主に樹齢20年以下の若いブドウ樹の収穫を使ったワインが「オーポク」シリーズ。フレッシュなアロマが持ち味で、天と地をあらわすエチケットの色調にも反映されている。
(インポーター資料より抜粋)
「オーポク 2021」
750ml 6,050円(税込)
▼畑
品種:ヴェルシュリースリング主体、ゲルバー・ムスカテラー、ソーヴィニョン・ブラン、モリヨン
植樹:1983~2002年
位置:標高430~480m
土壌:石灰、粘土シルト
▼醸造
手作業で収穫、除梗、圧搾
木樽(容量約1200Lと2400L)で醗酵
約10ヵ月後に澱引きし、木樽(容量約2400L)で約12ヵ月間熟成
▼備考
この地域特有の石灰質土壌「オーポク」土壌で栽培される、主に樹齢20年以下の若いブドウ樹の収穫を使ったワインが「オーポク」シリーズ。フレッシュなアロマが持ち味で、天と地をあらわすエチケットの色調にも反映されている。品種の比率は毎年変わる。正確な比率はなく、毎年樹勢が強めの樹から最初に収穫したブドウが選ばれる。
(インポーター資料より抜粋)