【今週の日本ワイン入荷情報】

【今週の日本ワイン入荷情報】

今週の入荷情報をまとめて紹介!



ワイン畑 浦本

「Golden hour 2023」
750ml 4,070円(税込)

ワイン畑 浦本の初醸造となった2023年。北海道三笠市達布の信田道男さんのブドウを用いて、白ワインを造りました。2024年からは、この信田さんの畑を引き継ぎ自身の畑となり、継続して、ありがたいことにワインを造り続けています。
「kodou 2020」、「taiyo 2021」、「nakimushi(2022)」の流れを汲んだワインとなっています。品種構成等はあまり変わっていませんが、またスタイルも変わり、ワインの名前も変えました。初仕込みとなった、簡素な自身のガレージワイナリーでは、ブドウを搾るだけでも手こずることとなり、バッカスの収穫と醸造の仕込みが夜通しで数日続き、これまでに経験したことのないような仕込み体験となりました。ただ、それも、今となっては初仕込みの良い時間だったなと思い返せます。
バッカスを全房のまま垂直バスケットプレスで搾汁し、発酵させました。メルローも、同様に全房のまま優しくプレスし発酵させました。すべて野生酵母でそれぞれ発酵させています。マロラクティック醗酵も野生の乳酸菌により行いました。その後にブレンドし、酸化防止剤(亜硫酸塩)の添加なしでビン詰め。ワインの移動はすべてポンプを使わず重力を用いて行いました。耐圧瓶と王冠で瓶詰めしておりますが、ガスや残糖もなく辛口の白ワインとなっています。
2023年の北海道は春先から天候もよく、開花期からは暑く乾燥した日が続きました。熟期に入る頃にはやや多湿となることも多く、べと病や灰カビ病の発生も出ました。この年の秋は鳥の食害が多く発生した年となりましたが、バッカスは収穫時期が早いこともあり、被害は少なかった一方で、メルローはかなりの食害が出てしまいました。またこの年は熊の出没もあり、一部ブドウの食害も出た年となりました。(怖かった......。)
やや薄濁りのレモンイエローの色合い、ガスや残糖はありません。白い花やレモンバーム、ヤクルトのような乳酸菌飲料、またやや還元的なニュアンスを持つ石灰岩のような硬質な香り、口に含むと口あたりは柔らかですが、直後にライムのようなキュッと締まりのある酸味が来て骨格を与えてくれます。その後グレープフルーツや八朔、スウィーティといった様々なフレッシュな柑橘が口いっぱいに広がりますが、のど越しは揮発酸によって多少なりとものどへの引っ掛かりを感じさせます。軽快な酸と濁りから来るまろやかさや旨味とともに、ホップのようなほのかな苦みが心地よい余韻をもたらしますが、鼻から抜ける香りにはマメ臭もほのかに感じ取れます。
瓶詰め当時はそのマメ臭のニュアンスが抜栓直後から強く感じられましたが、14か月経過した現時点(2025年9月)では抜栓直後は印象は弱いです。ただ抜栓 2 時間以降はマメ臭が感じやすくなっています。今後長い瓶内熟成期間を経ることでマメ臭もより軽減されるように思われますが、流通や保存環境によって状態は変わりやすいのでご注意ください。

(生産者資料より)



ファットリア・アルフィオーレ

「かもしかわいん 2024」
750ml 3,000円(税込)

委託醸造時代、事務所兼代表宅として借りた古民家の倉庫にワインを保管し、販売していました。その時の屋号が「かもしか酒店」。川崎町象徴の動物「かもしか」と、ぶどうを「醸す」にかけて名付けた名前でした。宮城県柴田郡川崎町に私たちが移り住み、営農活動を通して、この町に少しでも活気を見出していくことで、多くの志高い仲間が集い、より豊かな暮らしが体現できれば良いなぁという想いから、この「かもしかわいん」を仕込みはじめました。川崎町在住の優しくてパワーあふれる佐藤 牧さんが手掛けてくださった、この温もりあるエチケットのように、素敵な仲間がたくさん集まってきて、より魅力のある町になりつつあると思います。ぶどうを醸すだけではなく、地域の仲間が集って、より豊かな活動を続けていくことで、さらに多くの志を共にする未来の仲間が増えていくことは、やがてこの町を醸すことに繋がることだと信じています。そんな私たちの想いが、「かもしかわいん」をつくり続けていくことの真意です。
優しさの連鎖......。現在の世の中は、日本では平和に不自由なく暮らしていることが出来るかと思えば、一方で、明日の命があるかわからない死と隣り合わせの人や、明日の食べ物があるかも不安に生きている方もたくさんいます。毎日を笑顔で支え合いながら生きていけること。そんな当たり前に思える日が、どの人も、すべての生き物も、みんな平和であり続けられたらと願うのです。毎日を平和に生きていける私たちに出来ること。それは、より笑顔をたくさんの方々にシェアしてください。その一人一人の小さな連鎖は、やがて世界中を幸せに導く唯一の手段だと思っています。

○味わい:プラム、ライチ、ラベンダー、カボス
○シーン:ご家族や、友人の集まりで気軽に楽しむ
○温度帯:8℃前後
○グラス:ワイングラスや、好みのやコップで
○お料理:ゴーヤチャンプルやパッタイ、ワカモレなどの南国料理
○飲み頃:今~2027 年
○飲みきり:3日以内

(生産者資料より)



「Nero 2023」
750ml 5,500円(税込)

2021年からお付き合いが始まった、上山南部ワインぶどう部会の元会長・鈴木 昌人さんのベイリーAです。組合の方全員の意識が高く、素晴らしい仕立てをしているのですが、その中でも一際みなさまを取りまとめる鈴木さんの路地栽培のベイリーA の一文字短梢仕立ては見事でした。
2022年より、昌人さんがサポートのもと、息子さんである隼人さんに経営を移行されました。
お父さんの誠実さも確実に引き継がれていて、栽培管理も細やかなところまで完璧にされています。2023年も、21年とは異なり夏の暑さが厳しく、晩腐病も多い年で、とても厳しい選果と、摘房を必要とする年でもありました。しかしながら、そんな年のハンデをものともせずに、素晴らしいぶどうを仕立てて下さった鈴木さんには、感謝と敬意しかありません。
おかげさまで、凝縮した果実味、滑らかなタンニン、旨みの余韻、控えめな酸のバランスがとても強く、まさに私たちがマスカットベイリーA から目指す「日本のガメイ」だと思えます。
そんな特級のぶどうを預けてくださる鈴木さんに恥じないワインを、今後ともますます進化させていきたいと思っております。
あまり多くは語りませんが、ぜひまずは、このワインを味わってみてください。
きっと、ブラインドで、ベイリーA単一のワインだとわかる人は、少ないかもしれません。

◯味わい:ブラックベリー、オレガノ、タバコ、たまり醤油の甘い香り
◯シーン:お気に入りのレストランでゆっくりと楽しむ
◯温度帯:14~16℃
◯グラス:大きめのブルゴーニュグラス
◯お料理:秋刀魚や松茸など炭焼き全般、芋煮、青菜のオイル煮やお浸し
◯飲み頃:今 ~ 2033 年
◯飲みきり:抜栓から1週間程度

(生産者資料より)


Ro_vinyard

「MBA 2024」
750ml 3,520円(税込)

中心までしっかり色のついたガーネット。粘性は強め。
香りはブルーベリーやブラックベリーのジャムのような凝縮した果実味にピンクペッパーのようなスパイスや、少しの赤紫蘇感。味わいは果実味というより、萎れたバラやすみれといった落ち着いたフローラル感にしっかりとした酸と程よいタンニンがアフターまで続く。

収穫:10月23日
発酵:ステンレスタンクで発酵 全体収穫量の6割ほどを全房足踏み残り4割ほどを全房のままトッピング。3週間後軽くピジャージュ開始。仕込みから28日後プレスし樽へ
熟成:9か月ほど
壜詰:8月 SO2 10ppm添加

(生産者資料より)

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