【今週の海外ワイン入荷情報】ノーコントロール

【今週の海外ワイン入荷情報】ノーコントロール

生産者:ノーコントロール
生産地:フランス / オーヴェルニュ

⾃由な発想で極上のヴァン・ヴィヴァンをつくる、オーヴェルニュ次世代の注⽬株︕
オーナーのヴァンサン・マリーは、ワイナリーの家系ではなく、またオーヴェルニュとは全く無縁だが、畑の条件や魅⼒的な品種があること、またあこがれのラ・ボエムやピエール・ボージェのワイン産地であることから、この地を選びドメーヌをはじめている。
彼が最初にヴァンナチュールを知るきっかけとなったのは大学時代に個人的な趣味で通ったワインスクールで偶然自然派ワインに特化した授業に出会い、それを機にヴァンナチュールの虜になっていく。
2005年からはワイン学校の仲間と一緒に自然派ワインのサロンを立ち上げたり、余暇のほとんどをヴァンナチュールの⽣産者訪問に費やした。2012年、ついにワイン生産者になる決意を決め、8年間働いた会社を退職した。会社を辞めてすぐに半年間ジェラール・シュレールで研修を⾏い、さらに半年間ジュリアン・メイエーでの研修を経て、2013年、オーヴェルニュで2haブドウ畑を所有し、ノー・コントロールを⽴ち上げる。
(インポーター資料より抜粋)



「VMXVM 2022」
750ml 8,740円(税込)

初リリースとなるジュラのヴァランタン・モレルとノーコントロールのコラボワイン。
ワイン名「VMXVM」はヴァランタン・モレルとヴァンサン・マリーの名前の頭文字を取って名付けた。ヴァランタン・モレルとはアルザス研修時代から交友があり、今回ヴァンサンの掛け声の下コラボ実現に至った。ヴァンサン曰く、コンセプトは白の骨格を持つ薄ウマ赤ワイン。
通常、赤白のアッサンブラージュは骨格のある赤と酸のあるフレッシュな白の組み合わせが多いが、その逆をオーヴェルニュの赤とジュラの白で表現したかったとのこと。
醸造面においては、ヴァランタン・モレルのシャルドネはジュラでプレスしたジュースを冷蔵車で運び、ファイバータンクで発酵をスタートさせた。ヴァンサンのワインは、トゥールノエル・ライオット、フュージョン、レ・クロスを各々別々に仕込み、発酵の途中ヴァランタン・モレルのシャルドネ40%に対し、レ・クロス20%、フュージョン20%、トゥールノエル・ライオット20%の割合でワインを抜き計12hL分のアッサンブラージュを施した。その後、アッサンブラージュしたワインを5hLのジャー(炻器)と228Lの古樽に入れ1年熟成させた。
出来上がったワインは果実味がとてもジューシーでチャーミング!ジュラの石灰質土壌のシャルドネから来るチョーキーなミネラルとオーヴェルニュのシャルドネのボリューム感、そこにヴァンサンの仕込むバザルト土壌のキュートな酸が乗っかり、危うくも官能的で塩梅が超絶妙な魅力あふれる味わいに仕上がっている!

▼情報
樹齢:25年~118年
土壌:粘土質・石灰質、風化した砂状の長石、花崗岩、玄武岩、灰色泥灰土、砂混じりの玄武岩、砂状の花崗岩、玄武岩
マセラシオン:フュージョン/トゥールノエルライオット:スミマセラシオンカルボニックで2週間(白はダイレクトプレスのみ)
醗酵:それぞれ別々に仕込み自然酵母で2週間~3週間経った発酵中のワインを途中でアッサンブラージュ
熟成:アッサンブラージュ後5hLのジャー(炻器の壺)と古樽228Lで12ヶ月
マリアージュ(生産者):鶏レバーのコンフィ、豚足のパン粉焼き
ワインの飲み頃:2024年~2034年 供出温度:14℃

▼テイスティングコメント
色合いは少し濁りのあるルビー色。フランボワーズ、サワーチェリー、ピート、バルサミコの香り。
ワインはピュアかつチャーミングでジューシーな果実味に溶け込むチョーキーなミネラルが心地よく、強かでキュートな酸とのバランスが絶妙!

▼備考
収穫日は9月10日~17日とブドウが早熟だった!収量は35hL/ha。ジュラのヴァランタン・モレルとヴァンサン・マリーのコラボワイン!ワイン名はValentin MORELとVincent MARIEの両社の名前の頭文字を取ってVMXVMと名付けた!SO2無添加、ノンフィルター!

(インポーター資料より抜粋)



「ラ・スゥスリューズ 2022」
750ml 6,050円(税込)

タンニンが多く独特の野趣味溢れるワイルドな味わいが特徴のフェール・サルバドゥ。だが、ヴァンサン曰く、熟成するとピノノワールのエレガントさとカベルネフランのようなまろやかなコクが合わさったような何とも言えぬ色気を出すのがこの品種の一番の魅力だそうだ。
その魅力を引き出すために最低10年の熟成が必要なのに対し、マセラシオン・カルボニックで仕上げることで早くからフェール・サルバドゥの個性を楽しめるようにと仕上げたのがこのラ・スゥスリューズだ。
2022年は、歴史的とも言える干ばつの年だった。5月からほとんど雨の降らない日照りが続き、樹齢10年にも満たない若木のブドウにとっては試練そのものだった。醸造も難しく、マセラシオン中にボラティルが急上昇したため、ブドウの醸しを早めに切り上げた。
出来上がったワインは、フェール・サルバドゥ特有の野趣あふれるまろやかな果実のコクと強かな酸、ミネラルの複雑味が剥き出しの個性ある味わいに仕上がっている!ヴァンサン曰く、2022年はかつてないほどブドウにポテンシャルはあるが、まだボラティルがワインに馴染んでいないので、あと数年寝かせるか、もしくは今飲むとしたら脂のある豚肉料理と合わせて飲んでほしいとのこと。本音ではできれば理想的には5年、いや10年寝かせていただきたいとのこと。その時にフェール・サルバドゥという品種の偉大さがきっと分かっていただけるだろうとのこと!

▼情報
樹齢:9年
土壌:花崗岩
マセラシオン:マセラシオンカルボニックステンレスタンクで8日間
醗酵:自然酵母で14日間
熟成:ステンレスタンクで6ヶ月
マリアージュ(生産者):ビーツのサラダ、豚バラ肉のバルサミコ煮
ワインの飲み頃:2024年~2034年 供出温度:16℃

▼テイスティングコメント
色合いは透明感のあるガーネット色。カシス、カシスの芽、シソの葉、蕪のピクルスの香り。
ワインはキュートかつコクのあるまろやかな果実味が野趣に富んでいて、梅のようなじわっとせり上がる強かな酸、洗練されたミネラル、優しいタンニンが骨格を形成する!

▼備考
収穫日は10月2日とブドウが早熟だった!収量は極度の日照りにより20hL/haと大幅減収だった!ヴァンサンが自ら植樹したフェールサルバドゥ100%で仕込んでいる!ワイン名はトラクターの後ろにつける鋤状の耕運機の名称で、どんな硬い土地も耕すことができる=スルスルワインが喉を通るというアヴェロン県特有の言い回し表現から取った!SO2無添加、ノンフィルター!

(インポーター資料より抜粋)



「ロカイユ・ビリー 2022」
750ml 7,150円(税込)

花崗岩土壌のガメイ・ド・ボジョレーとガメイ・ド・オーヴェルニュでエレガントながらも力強いワインを表現したロカイユ・ビリー。
同じ品種を使うフュージョンとの違いについて、ヴァンサン曰く、ユーラシアプレートの母岩である花崗岩土壌にダイレクトに触れるロカイユ・ビリーはふくよかで力強い味わいをもたらすのに対し、フュージョンは土壌が火山灰で構成されており、より軽くエレガントな味わいに仕上がる傾向があるとのこと。
2022年は、2020年同様太陽に恵まれたが、2020年よりも乾燥していた。幸い、ブドウの房が多かったおかげで例年並みの収量に達したが、水不足によりブドウの房自体は小さかった。醸造は、ブドウの窒素不足により冬の間は発酵がスタッグしたが、春になり気温が上がると同時に発酵が再開し、ボラティル上昇のトラブルは辛うじて防ぐことができた。
出来上がったワインは、ヴァンサンらしい危うくも色気のある官能的な味わいに仕上がっている!日照りにより途中ブドウの成熟にブレーキがかかりアルコール度数は12.5%しか上がらなかったが、ブドウ自体の密度は濃く、まろやかな果実味の中に緻密な旨味が凝縮しているのが分かる!ブラインドだとピノノワールと間違えそうだ!

▼情報
樹齢:56年
土壌::花崗岩
マセラシオン:スミマセラシオンカルボニックファイバータンクで21日間
醗酵:自然酵母で6ヶ月
熟成:33hLのフードル(大樽)で12ヶ月
マリアージュ(生産者):タブリエドサプール、鴨とフォアグラのパイ包み
ワインの飲み頃:2024年~2034年 供出温度:16℃

▼テイスティングコメント
色合いは透明感のある深いルビー色。グロゼイユ、ブラウンカルダモン、モロヘイヤ、なめし革の香り。
ワインはチャーミングかつ明るくピュアな果実味にストラクチャーがあり、伸びのあるキュートな酸、鉱物的なミネラル、キメの細かいタンニンが余韻を優しく引き締める!

▼備考
収穫日は9月20日とブドウが早熟だった!収量は日照りだったにもかかわらず35hL/haと例年並みに取れた!ワイン名はRochaille(ロカイユ)という「大きな岩」という意味を持つオーヴェルニュの方言とロカビリー(Rockabilly)を掛けRockaille Billyと名付けている!SO2は無添加、ノンフィルター!

(インポーター資料より抜粋)



「フュージョン 2022」
750ml 7,370円(税込)

ロカイユ・ビリーが力強い花崗岩に対し、バザルト土壌のガメイ・ド・ボジョレーとガメイ・ド・オーヴェルニュでエレガントなワインを表現したフュージョン。
2022年は太陽に恵まれた年で、ヴァンサンが「これまでにない出来!」と称賛する当たり年。醸造も、全体的に発酵に難を抱える中お手本のように問題なく終わらせることができた。
出来上がったワインは、エレガントさとふくよかさを兼ね備えた果実味の明るいチャーミングな味わいに仕上がっている!ヴァンサン曰く、通常は北向きの畑のフュージョンがロカイユ・ビリーよりも涼しいワインが出来上がるのだが、2022年は、夏の直射日光の当たるロカイユ・ビリーのブドウが成熟にブレーキがかかり、一方、北向きのフュージョンは直射日光を避けられたおかげでブドウの成熟にブレーキがかからずそのまま完熟速度を上げたため、結果的にロカイユ・ビリーとコンセプトが逆転するようなボリューム豊かなワインが出来上がったとのこと。ヴァンサンが自讃するだけあり、口に入れた途端思わず唸ってしまうくらいポテンシャルの高いワインだ!

▼情報
樹齢:26年~118年
土壌:灰色泥灰土、砂混じりの玄武岩
マセラシオン:スミマセラシオンカルボニックファイバータンクで14日間
醗酵:自然酵母で21日間
熟成:23hLのフードル(大樽)で12ヶ月
マリアージュ(生産者):フォアグラのソテー、骨付き仔羊のロティ
ワインの飲み頃:2024年~2039年 供出温度:16℃

▼テイスティングコメント
色合いは透明感のある深いルビー色。グロゼイユ、海苔の香り。
ワインは明るくふくよかかつピュアな果実味にストラクチャーがあり、チャーミングな酸、塩気のあるミネラル、キメの細かいタンニンが余韻にはっきりとした輪郭を与える!

▼備考
収穫日は9月15日とブドウが早熟だった!収量は日照りにより30 hL/haと減収だった!ワイン名は、灰色泥灰土の若木の畑と玄武岩の古樹の畑のブドウの融和(Fusion)を表したのと同時に彼自身がフュージョンロックが好きということもあってこの名前が付けられた!SO2無添加、ノンフィルター!

(インポーター資料より抜粋)



「トゥールノエル・ライオット 2022」
750ml 8,250円(税込)

古くは11世紀に遡るシャトー・トゥールノエルの城下に広がる由緒ある畑のブドウからつくられるトゥールノエル・ライオット。
2022年は、ブドウが早熟で太陽に恵まれた当たり年。日照りによりピノノワールの収量が少なかったため、前年同様フュージョンのガメイ・ド・オーヴェルニュを50%収穫時に混ぜている。醸造も、全体的に発酵に難を抱える中お手本のように問題なく終わらせることができた。熟成は今回300Lの樽を使い、1/3は新樽を使用した。
出来上がったワインは、果実味が艶やかかつエレガントで味わいに奥行きがあり、長熟を予感させるような上品なストラクチャーがある!ヴァンサンが、「最低5年は寝かせてほしい!」と言うのも納得の行くポテンシャルの高さが窺える。今飲むのも良いが、熟成した景色も見てみたい…これぞまさにオーヴェルニュのグランヴァンだ!

▼情報
樹齢:22年~47年
土壌:砂状の花崗岩、玄武岩
マセラシオン:スミマセラシオンカルボニックファイバータンクで14日間
醗酵:自然酵母で14日間
熟成:300 Lの新樽、古樽で12ヶ月
マリアージュ(生産者):鹿肉のテリーヌ、牛のハラミステーキ
ワインの飲み頃:2024年~2039年 供出温度:16℃

▼テイスティングコメント
色合いは透明感のあるガーネット色。ダークチェリー、グロゼイユ、プラリネ、タバコの葉の香り。
ワインは滑らかかつコクのある艶やかな果実味があり、線の細い強かな酸と滋味深くほんのりビターミネラル、キメの細かいタンニンの収斂味がきれいに溶け込む!

▼備考
収穫日は9月10日とブドウが早熟だった!収量は日照りにより20hL/haと大幅減収だった!ワイン名はピノノワールの畑のすぐ上にある由緒あるトゥールノエル城から取った。以前その畑のブドウから造られていたクラシックなワインスタイルと全く異なるヴァンサンのナチュラルスタイルをRiot 「革命」と捉え、また同時に彼の反体制のパンク魂のRiot(暴動)の意味合いも兼ねて命名した!SO2無添加、ノンフィルター!

(インポーター資料より抜粋)

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